主産前は、育児雑誌やインターネット、先輩ママの話で出産準備に備えて情報収集している方が多いと思います。
しかし、そこに書かれている物は標準体重で生まれた赤ちゃんの情報が多いです。
もし、生まれた子供が標準より小さい時、どうママとして接すれば良いのか。
考え方を3つ紹介致します。
自分を責めない
小さく生んで大きく育てるという言葉がありますが、2,500g未満の赤ちゃんは低体重児と言って、出産後に脱水症状や自力で母乳やミルクを飲めない場合が多いので保育器に入ります。
それを目の当たりにしたママの心境は「どうして自分の子だけが保育器にいるのか」、「ちゃんと生んであげられなくてごめんね」と悲観的になります。
中には、他の産婦さんとの会話に入れず寂しい思いをする人もいます。
お見舞いに来てくれた方の些細な言葉に傷つく事もあるでしょう。
しかし、低体重児はそれ程珍しい事ではなく、2009年の調査では全体の9.6%にもなっているのです。
参考:「Wikipedia – 低出生体重児」
これは赤ちゃんからの少し休んでねという気持ちだと思って感じ取りましょう。
後は、看護師さんが懸命に赤ちゃんのお世話をしてくれます。
ママは今の内しか休めませんから、美味しいご飯を沢山食べて、少しでも体力回復に努め退院後に備えましょう。
育児雑誌などの情報は一旦頭から離す
低体重児の赤ちゃんは、標準体重の赤ちゃんより成長がゆっくりです。
個人差もありますが、他に病気が見当たらない場合、1~2ヶ月遅れて成長していきます。
例えば、育児雑誌などで「1ヶ月の赤ちゃんの様子」が記事として書かれているとします。
もしもその記事を参考にするならば、その子が実際の成長具合を見て、赤ちゃんが3ヶ月目くらいの時の様子を見ましょう。
同じ月齢の赤ちゃんと比べてはいけません。
その子の個性ですから見守っていきましょう。
首が据わるのも歩き始めも遅いかもしれませんが、その子にとっては普通なのです。
何年掛かるかは分かりませんが、ゆっくりペースでそのうち他の子に追いつき追い越していきます。
情報にとらわれず他の子の2倍3倍の愛情を注いでください。
母乳を飲めなくても諦めない
低体重児の赤ちゃんは体の作りが小さいので、口が大きく開かず、上手く母乳が飲めない場合があります。
看護師の指導もあると思いますが、母乳が出るうちになるべく搾乳して冷凍庫で保管、すぐに飲ませてあげられる様にしてください。
母乳には栄養が沢山入っていますので大切です。
哺乳瓶の口は小さめサイズがあったり、スポイトで飲ませる事も出来ますので、赤ちゃんにあった方法で試してみてください。
哺乳瓶で飲ませるならパパにも手伝ってもらいましょう。
また、味が合わずに飲んでくれない時は、食生活を変えてみてください。
ママの食べる物で味が変化しますので、塩分や甘い物を控えて工夫してみてください。
そのうち飲めるようになり体力がついてきます。5mlでも10mlでも飲めたら沢山褒めてあげてください。
言葉は話せない赤ちゃんでも愛情は感じ取ります。
まとめ
子育ては同じ様にしていても1人1人違うものです。
ママにも個性があるように赤ちゃんにも個性があります。
低体重児をもって不安もありますが、それ以上の喜びが待っています。
「生まれてきてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持って、家族で一緒に成長していきましょう。