つわりはいつから?
つわりの始まりも、終わりも人それぞれです。
受精したその日からなんとなく調子が悪くて、「ああ、妊娠したんだな」と思う人も居ますし、「気づいたら3か月でした」という人も居ます。
一般的には4週目から12週目、遅くても16週には終わりますと言われますが、分娩台の上までつわりだったという人もいますので、妊婦雑誌やネットの情報を真に受けすぎないという事も大事です。
「自分は自分」「しんどい時はしんどいんだ」「だっておなかの中で赤ちゃんが育っているのだもの」というちょっとした開き直りが大事です。
何度妊娠しても、その度につわりの症状が違う事だってあります。
あなたの赤ちゃんはおなかの中のその子だけ、あなたは世界で一人の妊婦さんになるのです。
つわりの種類って?
食べても吐いてしまう吐きつわり、食べていないと気持ちが悪い食べつわり、よだれが出っ放しになってしまう唾液つわり、匂いが辛くなる匂いつわりなどが挙げられます。
複数のつわりが複合でやってくることもありますので、どれか一つにしかならない、ということはありません。
「匂いがダメだし、食べても吐くし、おなかがすきすぎても吐くし、もうとにかく辛くて仕方ないの!!」なんて事もあります。
テレビドラマではよく一瞬「うっ」といって洗面所に行き、一回吐いて「もしかして」なんていう演出がありますが、眠って意識がない間だけつわりを感じないという事もあります。
つわりがひどくなるとどうなりますか?
お母さんが何も食べられないとなると、最悪入院になります。
入院して24時間点滴をつないで、脱水症状やその他で母子が危険になるのを防ぎます。
産婦人科で尿検査をして、ケトン体が一定以上の数値で出ていると入院を言い渡される場合が多いようです。
ケトン体が出ている、というのは体が飢餓状態になっているということなので、母子ともに危険な状態になってしまう、という事なんです。
入院が必要になるほどひどいつわりは「重症妊娠悪阻」と呼ばれています。
つわり対策はどうすればいいのだろう?
とにかく食べられる物を食べられる時に、飲める物を飲める時に、というのが第一です。
家事や旦那さんは二の次にしていいんです。
仕事を持っている妊婦さんは悩むと思いますが、出来ることならお休みをもらって、自宅で安静にできるといいですね。
つわりの事を旦那さんが理解してくれないなら、実家に避難してもらう事を考えてもらってもよいでしょう。
まだお腹が出ているわけではないし、妊娠して日が浅いので、旦那さんにパパになる自覚が芽生えていなくても恨んではいけません。
協力してくれる旦那さんなら、家事は協力してもらいましょう。
栄養バランスが崩れて、おなかの子に影響はないの?
と思うかもしれません。
でも、この時期の赤ちゃんはとってもとっても小さくて、お母さんの体に蓄えた栄養で十分成長出来ます。
お母さんが何も食べていなくて体重がどんどん減っているのに、おなかの子供が育っていてびっくり、なんてことが本当に起こります。
巷にはつわり対策CD、つわり対策ベルト、つわり用飴、など様々なつわり対策グッズが販売されていますが、どれが自分に効くかは、試してみないとわからない場合が多いです。
その中で、漢方薬とハリ治療については、効いたという人が多いかもしれません。
つわりの時に服用できる漢方としては「小半夏加茯苓湯」が有名ですが、産院によっては取り扱わない場合がありますので、よく相談してみましょう。
この漢方薬は保険適用されていますので、自己負担は少額で利用できます。
最後に
つわりの時にお勧めといわれる食品にも、合う合わないがあります。
つわり時期は、自分流の過ごし方を見つけることが大事です。
栄養バランスはつわりが落ち着いてから考える事にして、自分に合う食べ物、飲み物を見つけてみましょう。