人生で最初に訪れる反抗期
ほとんどの子供が2、3歳の頃に人生で最初の反抗期、第一反抗期を迎えます。
まだ自分では何にもできないのに、何でもかんでも「自分で、自分で」と自分でやりたがり、しまいには怒ってふんぞり返って
しまったり、親や友達に物を投げてきたり、何もかもがすんなりいかなくなる時期です。
そんなやりにくい2、3歳の子供と1日中一緒にいる母親はストレスが溜まる一方です。
まだオムツをしている子がほとんどでしょうし、オムツは外れていたとしても自分1人でトイレにも行けない小さい子供が
モンスターのように反抗してくるのですから、手がかかるばっかりで何ともやりにくく、最後には憎たらしさか感じなくなるのは当然でしょう。
子供と離れる時間を持つ
子供とずっと一緒にいては母親も息が詰まってしまいます。
憎たらしいと思う気持ちも、離れて自分1人の時間を持ちたいと思う気持ちも、決して罪悪感を感じる必要はないのです。
そう思うのは当然なのです。
何をするにも反抗され、その反抗から、物事が全く上手くはかどらないといった状況にストレスを感じない人なんていません。
信号が渡ろうとしたところで赤になっただけでも、ほとんどの人がイライラするはずです。
そんな小さい事でも人はイラっとするのですから、1日中、一事が万事物事を妨げられていたら、そのイライラは計り知れないほど膨大なもの
になってしまうのも当然です。
ですから、旦那さんでもいいですし、自分の御両親、義理の御両親などの身内に頼むか、身内に頼めないようなら、子育てサポートなんかを利用して、時々1人になる時間を作りましょう。
大人時間という時間の流れが如何に心をリセットしてくれるか、実感できる事でしょう。
小出しに怒る
「小さい子供の反抗にいちいち怒るのも…」と思い、日頃は子供のイヤイヤにとことん付き合い優しいお母さんを演じてしまっている母親も多い事でしょう。
でも、先程も述べましたように、イライラするのが普通なのです。
心の底から腹が立つのが普通です。
それを、「小さい子供に怒るべきではない」「どんな時も優しいお母さんであるべき」といった「べき論」に
囚われて、ずっと自分を押し殺してしまっているのです。
でも、これはとても危険です。
嘘偽りなく本当にイライラしないのならいいのですが、実はイライラしているのに我慢しているとしたら、
それは必ず大きなマグマとなって大爆発する日がきます。
それが酷く出たのが、虐待なのです。
虐待はとんでもない血も涙もない残虐な母親だけがする事ではありません。
全ての母親が犯しかねないのです。
ですから、イライラはその都度小出しに排出するべきです。
小さい子供相手に恥ずかしいなんて思う必要はありません。
母子の関係はそんなスマートな関係ではないのです。
もっと泥臭い関係です。どんどんぶつかり合ったらいいのです。
達観する気持ちも大切
そして最後に達観する気持ちも大切です。
イライラするのが普通なのですが、それは大人目線で考えるとイライラするだけで子供目線で考えてみて下さい。
朝ご飯をさっさと食べて片付けたいのに、なかなか食べ終わらない。
しまいには遊び食べをして床もグチャグチャ。
そんな事に大人はイラっとします。
でも、小さい子供にとって朝ご飯の終了時間は必ずしも決まってはいません。
早く片付けたいというのは大人の考えです。
床がグチャグチャでも、それは再起不能な状態ではありません。
床を拭いて片付けるのが面倒という大人の都合です。
このように考えると、2、3歳の子供がする事で、本当に悪い事なんてほとんどないのです。
ただ大人からしたら都合が悪い事というだけです。
ですから、ちょっとでもいいので、「これって本当に悪い事かな?」と考えてみて下さい。
ゆとりがある時だけでもいいのです。
そうしたら、ちょっとはイライラが減るでしょう。
そうしたら、子供のイヤイヤもちょっとは減るはずです。
子供は親を映す鏡です。